Trinity
『Trinity』は日本を代表する映画監督 堤幸彦が、国内外で活躍中の3人のダンサーと共に初のダンスアートフィルムに挑む。主催者である生島の「ニューノーマルを強制される時代、我々ができることは何か?」という発案で始まり、旧知の堤幸彦に声をかけプロジェクトが始動した。
監督からのコメント
東京で唯一、雄大な火山が創りだした圧倒的自然パノラマ、すなわち「神の風景」が存在する伊豆大島の各所で精力的に移動し、まるで“浮遊するカメラ”を武器に、常識的な映像ルールを突破する撮影を貫徹したい。
社会を作り出す最小人数である”3”を幾何的ベースに、産まれたばかりの地球“胎児”が、光を探し、成長し、その果てに知能、道具、コミュニケーションが崩壊に喘ぐ近未来の世界をダンスを通じて描くストーリー。
美しくも退廃的、そして刺戟的でありたいが「必ず陽は昇り、希望と未来はある」ことも描き出したい。
そして、これまでの映画やドラマ表現とも異なる、ポストコロナの“新たな表現言語の獲得”を目指したい。
堤 幸彦
1955年、三重県に生まれ愛知県で育つ。1988年、森田芳光総監督のオムニバス映画『バカヤロー! 私、怒ってます』の「英語がなんだ」で映画監督デビュー。90年『![ai-ou]』で長編映画デビュー。テレビドラマ「金田一少年の事件簿」、「ケイゾク」、「TRICK」シリーズ、「SPEC」シリーズは映画化もされ、ドラマと映画、両輪でヒットさせた。近年は舞台演出にも意欲的で『悼む人』(15)、『真田十勇士』(16)は映画版と舞台版を共に演出している。主な監督作に『溺れる魚』(01)、『恋愛寫眞』(03)、『明日の記憶』(06)、『包帯クラブ』、『自虐の詩』(07)、『二十世紀少年 三部作』(08〜09)、『まぼろしの邪馬台国』(08)、『SPEC』シリーズ、『はやぶさ HAYABUSA 』(11)、『MY HOUSE』(12)、『くちづけ』(13)、『悼む人』(15)、『イニシエーション・ラブ』(15)、『天空の蜂』(15)、『人魚の眠る家』(18)、『十二人の死にたい子どもたち』(19)『望み』(20)、『ファーストラブ』(21) など多数。